エシカルって知ってる?環境に配慮した新しいムーブメントとは
地球環境が人の手によって、次第に悪影響を与え始めて、地球規模での対策が叫ばれる中、もっと意識改革、ものの生産者から考え直そうではないかという発想から近年、エシカルという考え方が浸透してきてる。以前ブームになったエコとはまた少しニュアンスが違っており、エコはどちらかというと、経済的にみたビジネスの中で、企業が環境問題にも配慮しようという取り組みがメインとなっているが、エシカルの場合は元の意味が「道徳上の、」倫理上の」という意味であり、ものが作られる背景に潜む社会問題や、生産過程の知られていないストーリーを考えた上で、生産者と消費者が一体となって環境に優しいものをチョイスしていこうという考え方である。
言葉で表現するのは非常に難しく、果たしてどういうことなのか、実際にエシカル関連のイベントに行ってみたので、イベントから感じたことをまとめてみたいと思う。
エシカル&オーガニックマーケット
こちらのイベントは、東京ガスがインテリアブランドとして運営するLIVING DESIGN CENTER OZONEがサマー特集ということで、OZONE INTERIORフェスタの中の一環としてエシカル&オーガニックマーケットが開催された。場所は、新宿パークタワーの1階アトリウム内で行われ、イベント当日は各種エシカルにまつわるPOP UP SHOPが軒を並べ賑わいを見せていた。
OZONEのショップと連携してのスタンプラリーや、会場内でのワークショップやトークセッションなど、参加者が楽しめる内容となっており、昼間から夕方にかけてのイベントではあったが、家族連れやカップル、友人と一緒にエシカル消費を楽しむ姿が見られた。
普通のマルシェや青空市とは違い、販売者側は一つひとつの商品に対しての作られ方や店頭に並ぶまでのストーリーを語ってくれたり、試食、試飲など実際に味見してもらう接客をしていたのに印象を受けた。というのも普通のスーパーでの試食というのは、ただ味がうまいやヘルシーなど表面的な伝え方しかしていないので、ものの作られ方から丁寧に説明してもらうと、非常に親切でものの良さがリアルに伝わってくるからである。
筆者が印象に残ったオーガニック商品は、有機農法で作られたお米や、ヨーロッパで生産されたオーガニックワイン、あまり見かけないライスミルクなどエシカルフードが今回の出店されている中で興味を持ったものである。
まず、本格的なオーガニックや有機栽培の製品だとほとんど、一般に出回っているものとは作られ方や、生産者の思いが全く違うことが今回のイベントに行ってわかったことであるが、どの出店者も販売するオーガニック製品を愛している風に感じられた。まだまだ、こういったオーガニックフードはあまり認知されていないのが現状で、またどこのものを買ったほうが良いのかいまいち分からなく、周りの口コミベースでの拡販が主な販売として確立されている感が強い。また、一口にオーガニックという言葉を取っても、生産者によって定義が様々で本当の意味でのオーガニックを貫いているかどうかは、販売する事業者次第だともいわれている。
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